岡山大学SDGsアクションを目指して1 -国連広報センターと意見交換を実施

日時 2017年5月25日 
   本学の高度な教育研究力を世界における持続可能な開発に協同できる戦略的な体制つくりを目指すことを目的として、槇野博史学長らが国連広報センター(東京都渋谷区)を5月25日、訪問しました。
 国連では、2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」を開催し、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。本アジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)をかかげました。本学では、本年度からスタートした新執行部のもと、「槇野ビジョン:しなやかに超えていく「実りの学都」へ」をかかげています。そして、ビジョンを具体的に実施していく方法のひとつとして、SDGsと協同できる戦略的な体制つくりを進めています。
 今回の訪問では、槇野学長のほかに、佐藤法仁副理事・URA、横井篤文副理事・上級UGA、狩野光伸副理事・教授、小村俊平学長特別補佐が参加。国連広報センターの根本かおる所長と妹尾靖子広報官らと会談しました。
 会談では、槇野学長から槇野ビジョンを紹介。横井副理事・上級UGAからは、本学や岡山市が長年取り組んでいる「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development;ESD)の経験値と研究大学としての高い研究力をSDGsに活かして行く案について紹介しました。根本所長らからは、SDGsの概要とともに高等研究機関が参画することのできる「国連アカデミック・インパクト」について紹介。わが国からは41大学が参加しており、それぞれの取り組みを参考することができること。SDGsはゴールを2030年に設定しているため、同年からバックキャスティングして、着実に取り組みを進め行くことの重要性などが紹介され、槇野学長らと意見交換を行いました。
 本学は、2016年9月にユネスコ/日本ESD賞を受賞。岡山市は2017年1月にユネスコ学習都市賞2017を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしか出来ない特色ある取り組みを継続しつつ、SDGsと協同できる体制を構築。地域と世界の課題解決を着実に進めて行くとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上などを図っていきます。今後もさまざまな人材や組織との意見交換を活発に続け、得られた情報を戦略や体制つくりなどに活かします。

「持続可能な開発目標(SDGs)」(国連広報センター):http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/  

 

国連①.jpg意見交換に参加した、横井副理事・上級UGA、槇野学長、根本所長、狩野副理事・教授、小村学長特別補佐、妹尾広報官(左から)