効果的な国際情報発信を考える 第3回大学研究力強化
ネットワーク・カンファレンスを開催 

日時 2015年6月8日

 文部科学省の 「研究大学強化促進事業」 に選定された機関のうち、自 然 科 学 研 究 機 構(NINS)や本学などでつくる「大学研究力強化ネットワーク*が5月29日、国立研究開発法人海洋研究開発機構東京事務所(東京都千代田区)で第3回大学研究力強化ネットワーク・カンファレンス「EurekAlert!を例とした国際科学広報の効果的なあり方について」を開催しました。

今回のカンファレンスは、沖縄科学技術大学院大学の協力を得て、大学研究力強化ネットワークと科学技術広報研究会(JACST)の共催。午前のセッション「EurekAlert!を用いた国際情報発信についての勉強会」では、国際情報発信サイトである「EurekAlert!」について、AAAS EurekAlert! 担当マネジャーであるブライアン・リン(Brian Lin)氏が国際科学広報における効果的な英文タイトルや文章構成など具体例を示しながら、国際情報発信の重要性について講演。引き続きEurekAlert!日本語ポータルを利用している大学(東京大学、沖縄科学技術大学院大学、広島大学)からの事例紹介を行いました。午後のセッションでは、国際情報発信をより有効に行うための方策について、沖縄科学技術大学院大学の森田洋平副学長代理が本年3月に沖縄で開催された「国際科学広報に関するワークショップ2015」を報告、国際情報発信サイト「ResearchSEA」の角林元子日本特派員が英文プレスリリースの書き方を自身の豊富な経験から講演。また京都大学の今羽右左デイヴィッド甫国際・広報担当シニアURA(David H Kornhäuser)氏は、英文プレスリリースを深く掘り下げ、徹底的な追及・分析をしました。

参加した各大学、研究機関などの研究者、リサーチ・アドミニストレーター(URA)、広報担当の事務職員ら約60人は、より効果的な研究力国際科学広報のあり方などについて積極的な意見・情報交換をし、国際科学広報が各組織の活動を国際的に広め、研究力を高め、正当な評価を受けるための重要な手段であるということを再認識しました。

本学は同ネットワークの運営委員として参画。また、同ネットワークを構成するタスクフォース(プロジェクトのためのチーム)の一つ「国際情報発信タスクフォース」の幹事機関を務めています。日本の研究力強化促進のために、各機関と密に連携しながら国内外に向けて効果的な研究大学運営のあり方についての提言を発信していきます。

大学研究力強化ネットワーク*
文部科学省「研究大学強化促進事業」に採択された22機関を中心として、大学の研究力強化を強く推進する機関に呼びかけ、賛同を得られた機関で構成されている(窓口:NINS)。各大学の個性・特徴を尊重しつつ、研究者-URA-事務担当者の三者の緊密な連携のもと、大学・研究機関の枠をこえて、大学の研究力強化および支援機能の拡大を図る方策に関する議論と情報交換を行い、「共同しておこなうべきところは共同して行う」という発想のもと、相互の連携の推進を図り、また、必要な施策について行政等に働きかけるなど、個々の大学の研究力強化に資する活動を行っている。 また、研究力強化に関する具体的な取り組みについては、テーマ別のタスクフォースを置き、参加機関間で協議・連携する場としている。
・海外拠点を活用し国際プレゼンス向上
・国際連携を促進するためのタスクフォース
・国際情報発信に関するタスクフォース  
・URAの人材交流・キャリアパスに関するタスクフォース  
・コンプライアンスに関するタスクフォース
大学研究力強化ネットワークホームページ:http://www.runetwork.jp/

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EurekAlert!の紹介を行うブライアン・リン
担当マネージャー

 

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講演を行うResearchSEAの角林元子
日本特派員

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講演を行う沖縄科学技術大学院大学の森田洋平副学長代理

 

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講演を行う京都大学の今羽右左デイヴィッド甫国際・広報担当シニアURA

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