Benesse大学改革セミナーに参加

日時 2016年1月12日  
 大学のグローバル化に対応し、大学経営や入試広報、国際、研究・教学部門に関わる関係者らと課題解決の方策を提示するためのセミナー「Benesse大学改革セミナー」が1月12日、ベルサール飯田橋駅前(東京都中央区)で開催されました。

 同セミナーは、ベネッセグループが世界大学ランキングのひとつである「Times Higher Education(THE)世界大学ランキング」を作成・運営するTESグローバル社との業務提携契約の機会に開催されました。セミナーでは、TESグローバル社のフィル・ベイティ(Phil Baty)THE編集長やダンカン・ロス(Duncan Ross)データ解析部長らが登壇。TESグローバル社の進める世界ランキングの作成の戦略や今後作成予定の日本国内版のランキングなどについて紹介。参加した200名を超える参加者らと共にランキングのあり方やそれを活かす方法などについて議論を深めました。

 本学からは、佐藤法仁研究担当学長特命・URAが参加。ロス部長らと議論を深めました。ロス部長とは先日、本学が運営委員を務める研究大学の協力ネットワーク組織である「大学研究力強化ネットワーク」(事務局:自然科学研究機構)のタスクフォース(TF)のひとつ「大学ランキング指標TF」(幹事校:岡山大学)のカンファレンス(2015年9月25日開催)で登壇頂き、ランキングの問題点やわが国の大学・研究機関の独自性などについて議論を深めています。また、問題点や独自性を踏まえたランキング作成の解決を図るために提言書「Times Higher Education世界大学ランキングに関する申し入れについて ―ランキング指標のより適切な運用と理解を目指した要望―」をTESグローバル社に提出するなど、大学ランキングの適正なあり方について活動を進めています。

 大学ランキングは、そのランキングのデータとなる指標が作成会社によって異なることや、指標がわが国の大学・研究機関に合う、合わないなどがあります。また、指標が変わった際に、前年度と本年度のランキングの上下を比較することは出来ないことにはあまり触れられず、その順位のみがセンセーショナルに伝えることなどが大きな間違いでもあります。

 今後、本学は他の大学・研究機関と密に連携し、わが国の基礎研究、学術、イノベーション創出を担う機関としての役割と責任を持って、単に大学ランキングの順位だけに捉われず、真の大学研究力強化・促進に寄与していく策を講じていきます。

 なお本セミナーへの参加は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の一環として実施されました。

 大学研究力強化ネットワーク:http://www.runetwork.jp/