日本-インド国際共同研究の強化・促進を図る 第11回グローバル・フューチャーセッションinインドを開催

日時 2015年12月22日 
 本学はインド国との国際共同研究強化・促進を目的として12月21日、インド・ケラーラ州のティルヴァナンタプラム(トリバンドラム)にある国立ラジーヴ・ガンディー生物工学センター(Rajiv Gandhi Centre for Biotechnology:RGCB)において「第11回グローバル・フューチャーセッションinインド」を開催しました。

 同センターは、本年3月に山本進一理事(研究担当)・副学長らが訪問し、感染症研究発表会を開催するなど、密な連携を行っています。今回の訪問は、森田潔学長、槇野博史理事(病院担当)、妹尾昌治副学長(国際連携大学院担当)・教授、佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA、宇根山絵美学長特命(研究担当)・URA、三好伸一教授(薬学部)、岩崎達雄教授(大学病院)、大原利章助教(医学部)、バイディナード・アルン(Vaidyanath Arun)助教(工学部)らが参加しました。

 開催に先立ち、森田学長、槇野病院長らがラダクリシュナ・ピライ(M. Radhakrishna Pillai)所長、バラクリシュ・ナイール(G. Balakrish Nair)名誉所長と会談。感染症分野における国際共同研究のあり方や日印両国の現状などについて意見を交換しました。

 セッションでは、本学インド拠点である岡山大学インド感染症共同研究センター(CRCOUI)の篠田純男センター長・特任教授がモデレーターを務める中、森田学長の挨拶の後、ピライ所長から同センターの研究紹介が行われました。本学からは、槇野病院長が本院での取り組みについて、三好教授は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「感染症研究国際展開戦略プログラム」の取り組みについて紹介しました。また、日印国際共同研究の提案として、妹尾副学長・教授とアルン助教が、がん幹細胞研究について、大原助教からは鉄とがん・感染症制御研究について、それぞれ研究紹介が行われ、参加者らと共に国際共同研究の枠組み作りを目指した熱い議論が行われました。

 本学は、平成19年9月、文部科学省の「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」に採択され、インド・西ベンガル州コルカタ市にCRCOUIを設置。インド国立コレラ及び腸管感染症研究所(NICED)などと長年にわたる密な国際共同研究体制や本学執行部や、インド医療機関などとの連携のもと、コレラや赤痢といった下痢症の制圧プロジェクトを精力的に実施しています。今後のCRCOUIの更なる役割強化、日印国際共同研究強化・促進について具体化させ、グローバル社会において活躍できる「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の強化・促進を目指します。

 なお本セッションは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されました。

 岡山大学インド感染症共同研究センター(CRCOUI):http://wwwcid.ccsv.okayama-u.ac.jp/

 ※本学が開催する「岡山大学グローバル・フューチャーセッション(Global Future Session)」とは
次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。また、「グローバル・フューチャーセッション」では、海外研究拠点形成や連携強化なども目的に開催する国際セッションです。

第6回inケベック(テーマは「光技術」)こちら

第7回inシカゴ(テーマは「がん幹細胞」)こちら

第8回inフランス&ドイツ(テーマは「エネルギー環境新素材」)こちら

第9回in日本(テーマは「テラヘルツ波」)こちら

第10回inカナダ(テーマは「光技術」)こちら

ラダクリシュナ・ピライRGCB所長(右から2番目)らとの意見交換
 
セッションの開催挨拶を行う森田潔学長

RGCBの研究紹介を行うラダクリシュナ・ピライRGCB所長

 

  岡山大学病院の紹介を行う槇野博史理事(病院担当)

感染症研究国際展開戦略プログラムの紹介を行う三好伸一教授

 

日印国際共同研究の提案を行う妹尾昌治国際連携大学院担当副学長・教授

日印国際共同研究の提案を行うバイディナード・アルン助教

 

日印国際共同研究の提案を行う大原利章助教

    講演を熱心に聞くセッション参加者ら

 

   セッションに参加した本学とRGCBの関係者ら

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セッション会場の国立ラジーヴ・ガンディー生物工学センター(RGCB)

 

 ティルヴァナンタプラム(トリバンドラム)の位置