医療現場に革新を与える医療機器を開発する 医工連携高性能マイクロポンプ開発推進会議(最終)を開催

日時 2017年1月16日 
 本学と川崎医科大学、大研医器株式会社が連携して取り組む国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「医工連携事業化推進事業」の「高性能低コストマイクロポンプを用いた使い捨て薬液注入器の研究開発」について、開発経過報告と医師ら専門家を集めた開発推進のセッションを1月16日、本学創立五十周年記念館(岡山市北区)で開催しました。
  はじめに、プロジェクト・マネージャー(PM)を務める佐藤法仁研究担当学長特命・URAが「本年度は事業最終年度となり、出口の前まで来られたのは、参画している方々の尽力のおかげです。本プロジェクトの成果物は医療のあり方を変えるだけではなく、医療従事者の“働き方改革”につながる、極めてインパクトのあるプロジェクトです」と、これまでのプロジェクトの経緯を含めて挨拶しました。次に、開発を担う大研医器株式会社研究部の多久和良室長からは、現在の開発内容と今後の課題点について説明。副総括事業代表者である本学の森田潔学長や連携機関からの参加者らが最終製品開発に向けた課題解決について議論を行いました。また、事業運用機関である株式会社三菱総合研究所人間・生活研究本部の高森裕子主任研究員からは、「本事業は各機関が密に連携し、とても順調に進んでいる。事業は本年度が最終であるが、来年度も継続してプロジェクトを進め、革新的な医療機器の製品化を行ってほしい」と挨拶しました。
  本開発事業は、2015年11月27日に内閣総理大臣より関西圏国家戦略特区における事業として認定されています。当認定は、国家戦略特別区域法に基づく高度な医療の提供に資する医療機器の研究開発に関する事業の適用第1号案件でもあり、国からとても大きな期待が寄せられています。また本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、研究の量、質において世界的に存在感のある「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての研究力を有しています。これらの強みを最大限に利活用し、来年度も引き続き、同プロジェクトを継続し、社会や医療現場が求める製品をより早く社会実装につなげるよう研究開発を推進していきます。

高性能低コストマイクロポンプを用いた薬液注入器の開発(MEDIC):http://www.med-device.jp/html/development/26-018.html

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プロジェクトの経緯と現状を説明するプロジェクト・マネージャーの佐藤法仁研究担当学長特命・URA

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これまでのプロジェクトの総括をする副総括事業代表者の森田潔学長

 

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事業運用機関からの挨拶を行う三菱総研の高森裕子主任研究員