中小機構岡山大インキュベータ「ゼロから学べるSDGs活用セミナー」を開催

 岡山大学では、独立行政法人中小基盤整備機構(略称:中小機構)が本学津島キャンパスに設置している「岡山大インキュベータ」があり、管理する中小機構中国本部と連携して、地域の中小企業支援だけではなく、産学共同・受託研究の推進や大学発ベンチャーを含めた起業活動などを推進しています。今回、SDGsと中小企業という視点から「ゼロから学べるSDGs活用セミナー~SDGsで中小企業経営はどう変わる?~」を中小機構中国本部主催、本学など後援のもと11月25日、オンラインで開催しました。 

 はじめに中小機構中国本部の山中和彦本部長から挨拶が行われ、「SDGsが中小企業の経営における新たな価値やビジネスにつながる点もあり、参加されている皆様の活動の参考にして頂きたい」と挨拶。セミナーに登壇される2名の講師についても紹介が行われました。続いて関係機関を代表して本学の佐藤法仁副理事(研究・産学共創担当)・URAが挨拶。佐藤法仁副理事は「岡山大学がSDGs大学経営を実践するうえで、順調に事が進んだわけではなく、多くの苦労や困難がありました。その中で教職員の思考や行動を転換できる仕組み作りとともにSDGsで結びついた多くのステークホルダーらと共創することで、少しずつ新しい価値を創出していくことができた」と挨拶。本セミナーに参加されている方々が新しい知見が得られ、SDGsで結びついていくことの期待も表しました。

 講演は2部制として、はじめの第1部では、(一財)南都経済研究所副主任研究員で中小企業診断士の太田宜志氏が「SDGsを経営にどう組み込んでいくべきか?~経営的メリットを徹底解説!~」と題して、SDGsを知るだけではなく、実際に中小企業の経営に活用する実践的な事例について、SDGsをはじめて見聞きする人でもわかりやすく受け止められる内容で紹介しました。続いて第2部では(株)日刊工業新聞取締役経理局長の拝原泰介氏が「SDGsに取り組む中小企業とその見方~大手、行政、マスコミはこう見ている~」と題して、日刊工業新聞社とSDGsの関わりから、SDGsが社会に浸透して行く中でのマスコミの動き、さらにSDGsに取り込む企業を取り上げるなかで見えてくる企業の価値の変化などについて実例をもとに紹介しました。セミナーでは質疑応答の場も設けられ、オンラインで参加した中小企業関係者をはじめとする多くの方々と活発な意見交換が行われました。

 岡山大学はSDGsを大学法人経営の中心に置き、SDGs大学経営を実践している大学です。今後も地域の中小企業等をはじめ、数多くのステークホルダーらとともにSDGsを推進するとともに、SDGsを基盤とした共創活動から生まれる新しい価値を創出し、よりよい地域、社会、文化などを構築し続けていきます。

<参考:岡山大インキュベータ> 中小機構中国本部が本学津島キャンパスに設置している「岡山大インキュベータ(岡山大学連携型起業家育成施設)」は、入居者の新しいビジネスの創出・成長・発展を様々なステージで支援する起業家育成施設です。中小機構、岡山大学、岡山県、岡山市などが連携した幅広い支援を行っています。ご興味ご関心のある方は、下記URLよりお気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。

https://www.smrj.go.jp/incubation/od-plus/index.html

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<セミナーに関するお問い合わせ先>
独立行政法人中小企業基盤整備機構中国本部 企業支援部 支援推進課

TEL:082-502-6311

E-mail:support-chugoku◎smrj.go.jp

               ※◎を@に置き換えて下さい

https://www.smrj.go.jp/regional_hq/chugoku/index.html

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主催挨拶を行う中小機構中国本部の山中和彦本部長

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講演を行う南都経済研究所の太田宜志副主任研究員

 

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講演を行う日刊工業新聞社の拝原泰介取締役経理局長