医療現場に革新を与える医療機器を開発する 医工連携高性能マイクロポンプ開発推進会議を開催

日時 2016年1月13日 
 本学と川崎医科大学、大研医器株式会社が連携して取り組む国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「医工連携事業化推進事業」の「高性能低コストマイクロポンプを用いた使い捨て薬液注入器の研究開発」について、開発経過報告と医師ら専門家を集めた開発推進のセッションを1月13日、本学創立五十周年記念館(岡山市北区)で開催しました。

 本開発事業のプロジェクト・マネージャー(PM)を務める佐藤法仁研究担当学長特命・URAが「これまでに事業参画機関が密に連携し、また数多くの医療機関らの協力を得て開発を進めて来ました。本開発は医療現場に革新を与える医療機器であり、患者さんも大きな期待を寄せるものであります。課題をクリアーしつつ事業を成功させて行きたい」とこれまでの経緯を含めて挨拶しました。主に開発を担う大研医器株式会社執行役員の江原穣開発部長からは、現在の開発内容と今後の課題点について説明。副総括事業代表者である本学の森田潔学長や連携機関からの参加者らが開発を強化・推進するための課題解決について議論を行いました。また、事業運用機関である株式会社三菱総合研究所人間・生活研究本部の吉田直文主任研究員からは、「本事業は各機関が密に連携し、とても順調に進んでいる。来年度は事業最終年度であり、残された開発課題をクリアーして革新的な医療機器の事業化推進を行ってほしい」と挨拶しました。

 本開発事業は、2015年11月27日に内閣総理大臣より関西圏国家戦略特区における事業として認定されています。当認定は、国家戦略特別区域法に基づく高度な医療の提供に資する医療機器の研究開発に関する事業の適用第1号案件でもあり、国からとても大きな期待が寄せられています。また本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、研究の量、質において世界的に存在感のある「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての研究力を有しています。これらの強みを最大限に利活用し、社会や医療現場が求める製品をより早く社会実装につなげるよう研究開発を推進していきます。

 高性能低コストマイクロポンプを用いた薬液注入器の開発(MEDIC):http://www.med-device.jp/html/development/26-018.html

本事業開発の経緯を説明するプロジェクト・マネージャーの佐藤法仁URA

 

開発内容を説明する大研医器株式会社執行役員江原穣開発部長

開発経緯を聴く副総括事業代表者森田潔学長(右)

 

事業運用機関からの挨拶を行う三菱総研吉田直文主任研究員