インドの医療機関との研究教育連携の強化を目指して 森田学長や槇野病院長らが意見交換をコルカタで実施

日時 2015年12月21日 
 インドの医療機関の現状視察と、研究教育分野における連携の強化の方策の情報収集を行うため、12月17日、インド国コルカタ市にあるアポロ病院(Apollo Gleneagles Hospitals Kolkata)を訪問しました。

 同病院は、シンガポールやインドなどで展開する私立の国際総合病院であり、コルカタにおいては全診療科、500床以上を有するうえ、世界各国からの医療従事者の研修受け入れなどを行っている研究教育機関でもあります。

 今回は、本学のインド拠点である岡山大学インド感染症共同研究センター(CRCOUI)の篠田純男センター長、今村大輔准教授ら仲介により実現。本学の森田潔学長と槇野博史病院担当理事(岡山大学病院長)、佐藤法仁URA、宇根山絵美URAらが参加しました。

 意見交換では、森田学長からは本学の概要とともに国際展開について、槇野病院長からは病院の概要について紹介。アポロ病院のスジョー・カー部長(Dr. Sujoy Kar)らと日本とインドの医療環境や医歯薬学分野における研究教育について意見交換を行いました。特に大学や病院のグローバル化が進む中で、先進的な事例であるアポロ病院の実情についての密なやり取りを行いました。その後、病院内の診療現場などを見学。インドにおける医療現場の実情を直に感じながら意見交換を行い、今後もCRCOUIを通じて具体的な連携のあり方を構築していく予定です。

 本学は平成19年9月、文部科学省の「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」に採択され、インド・西ベンガル州コルカタ市にCRCOUIを設置し、インド国立コレラ及び腸管感染症研究所(NICED)などと長年にわたる密な国際共同研究体制や、本学執行部や関係機関などとの連携のもと、コレラや赤痢といった下痢症の制圧プロジェクトを精力的に実施しています。また昨年度は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「平成27年度感染症研究国際展開戦略プログラム」に採択されており、さらなるプロジェクト強化・促進がなされています。

 今後、本学とインドの各研究・病院機関などとの国際共同研究・教育連携を密にし、グローバル社会において活躍できる「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築をすすめていきます。なお本意見交換会は、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されました。

 岡山大学インド感染症共同研究センター(CRCOUI):http://wwwcid.ccsv.okayama-u.ac.jp/

アポロ病院の戦略を聞く森田潔学長(中央)と槇野博史病院長(左)

 
意見交換会の参加した本学とアポロ病院関係者ら