「社会貢献活動から本業へのSDGs転換 ~SDGsターゲットを明確にした事業構想~」について佐藤法仁URA・副理事が講演

日時 2018年11月12日 

 岡山大学では、全学を挙げて2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals ; SDGs)」“槇野ビジョン”のもと強力に推進しています。また、わが国においても産学官金言など、さまざま場においてSDGsの取り組みが行われています。このムーブメントとも言えるSDGsの活動を、より深く、確実にSDGs本来の目的に結びつけ、その結びつきの中で着実な産業活性化などを引き出すことが重要となっています。今回、産業界におけるSDGsの取り組みを推進する会合が11月12日、都内で開催され、岡山大学東京オフィス駐在で本学SDGs推進企画会議委員である佐藤法仁URA・副理事(企画・評価・総務担当)が登壇。「社会貢献活動から本業へのSDGs転換~SDGsターゲットを明確にした事業構想~」と題して講演しました。

 佐藤法仁URA・副理事は、岡山大学におけるSDGsの取り組みに限らず、SDGs転換の実施。つまり、SDGsをパラダイムシフトと捉えつつ、自らあるいは自組織の課題や取組をSDGsに当てはめる思考と実践から、改革や社会の新たな価値づくりなどに結び付ける重要性について、事例をもとに紹介。さらに佐藤法仁URA・副理事は「SDGsの17のゴールは社会の人達にはわかりやいものであり、SDGsをムーブメントとして社会に広め、盛り上げるには使い勝手がいいもの。しかしSDGsにおいて本当に重要なのは17のゴールに紐づいている169のターゲットである。この169のターゲットをクリアーするには産業化などの大きな力が必要であり、また日本での取り組みを海外に展開、輸出するビジネスモデルが重要である。この取り組みは持続可能であることが重要であり、企業は単に社会貢献活動はなく、“本業”として事業化して取り組む必要があること。そして、それは国内の社会問題や地域課題を解決するための取り組みだけがSDGsではなく、169のターゲットをクリアーすることがSDGsの本来の意味と目的である」と述べ、SDGsの169のターゲットを明確にした事業構想の組み立て方法や本業としての取り組みの重要性について述べました。
 
  会場との意見交換では、主に産学の参加者らからの質問において、業界における課題や、CSR(Corporate Social Responsibility)活動としてのみに限定されたSDGs活動の課題、SDGsの169のターゲットをクリアーするための事業構想における大学や国立研究開発法人(独立行政法人や国立研究所などを含む)などとの連携のあり方など、さまざまな点について意見が出され、佐藤URA・副理事は個々に意見やアイデアを述べ、会場では熱心な議論が行われました。

 岡山大学では引き続き教育・研究・社会貢献の面において、全学を挙げてSDGsを推進し、多様なステークホルダーとさらなる連携を深めていきます。さらにこれまで培ってきた岡山大学ならびに岡山の地での特色ある取り組みを継続しつつ、その取り組みをSDGsの169のターゲットベースでクリアーできるようなSTI for SDGsの国際展開と発信もアカデミアの旗手として強力かつ、着実に推進していきます。  

 ※STI for SDGs
   SDGsの取り組み・達成に向けての科学技術イノベーション(Science(科学)、Technology(技術)、Innovation(イノベーション))を意味します。

 〇参考
   SDGs転換:アカデミアとSTI for SDGs 佐藤法仁URA・副理事がシンポジウム「SDGsを実現するためのイノベーション・エコシステム」に登壇(2018年7月11日)

 【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室 [岡山大学東京オフィス]
TEL:03-6225-2905

 

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企業におけるSDGsターゲットを明確にした事業構想と社会貢献活動から“本業”へのSDGs転換について述べる佐藤法仁URA・副理事