佐藤URAが内閣府科学技術政策フェローに就任

日時 2016年4月1日 
 わが国の科学技術・イノベーション強化のために内閣府が実施する「内閣府科学技術政策フェロー」に、本学の佐藤法仁研究担当学長特命・URAが就任しました。

 現在、わが国の科学技術・イノベーションは、内閣府に安倍晋三内閣総理大臣を議長とした司令塔「総合科学技術会議・イノベーション会議(CSTI)」を設置し、安倍晋三内閣総理大臣や島尻安伊子科学技術政策担当大臣のリーダーシップの下、各省より一段高い立場から、総合的・基本的な科学技術・イノベーション政策の企画立案及び総合調整を実施しています。科学技術政策フェローはCSTIとともに行動し、専門的な知識経験に基づき、科学技術イノベーションに関する専門的事項の調査・分析及び施策の推進に係る企画及び立案に従事します。本学からのフェロー就任は、佐藤法仁研究担当・学長特命が初めてとなります。

 就任に当たり、森田潔学長は「これまで本学の研究大学運営に携わってきた経験と実績をもとに、わが国の科学技術・イノベーション政策の強化促進に深く関与して頂くとともに、その成果を大学・研究機関などに還元して頂きたい」と述べました。佐藤法仁研究担当学長特命・URAからは「これまで数多くの方々とともに育んできた学術、研究、イノベーションを、今度は国の政策側から見ることで、より効果的に社会や大学・研究機関に還元できるようにしたい。また本年度から実施された第5期科学技術基本計画をもとに世界を先導できる科学技術・イノベーションの創出に尽力していきたい」と今回のフェロー就任について述べました。なお、勤務はこれまでの本部棟URA執務室から内閣府に変更となります。

 本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。これまでに強みある分野(物理学、臨床医学、基礎生命科学)の研究力強化・促進を戦略的かつ精力的に行って来ており、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の報告資料「研究論文に着目した日本の大学ベンチマーキング2015」でもTop10%補正論文数(研究の質)の伸び率でも全国第2位、ネイチャー・パブリッシング・グループ(Nature Publishing Group)が発表している「Nature Index」においても、本学の自然科科学分野の高品質論文数の伸び率が全国第2位になるなど、目覚ましい結果を出しています。これらの秀逸な研究大学運営を国の政策運営にも活かしていくことで、本学のみならずわが国全体の科学技術・イノベーション強化促進に寄与していきます。

  森田潔学長と内閣府フェローに就任した佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA(右)