国際的な研究マネジメントの強化促進を目指して NORDP2016カンファレンスに参加

日時 2016年7月1日 
 本学の研究大学としての活動を強化推進するため、国際的な研究マネジメント人材の交流の場である「第8回全米研究デベロップメントプロ組織(National Organization of Research Development Professionals:NORDP)」が5月23~25日、アメリカ・フロリダ州オーランドで開催され、本学からベルナール・シュヌビエ副理事(国際担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)が参加しました。
 今回のNORDPのカンファレンスでは、研究に関する戦略的なマネジメント、特に研究開発の基盤作りや研究費の獲得、ネットワーク構築、イノベーションの促進など、多岐にわたる実践的な講演が行われ、各国からの参加者が自分たちの組織における研究マネジメントの在り方と対比させながら、その課題や解決策を議論しました。国際的な研究連携の強化促進についての必要性や課題についても、高い関心を示す参加者が多く、本学の国際的な研究連携の在り方を含めて議論を深めました。
 本カンファレンスでは、全世界から約400人が参加。日本からも大学や研究機関などの国際連携担当者やURAなどが参加しました。研究大学のネットワークであり、本学が運営委員を務める「大学研究力強化ネットワーク(RUNJ)」(事務局:自然科学研究機構)の活動紹介のポスターセッションも行われ、日本の研究大学との連携強化について活発な議論が交わされました。
 シュヌビエ副理事は、NORDPに参加後、昨年11月に開設したカリフォルニア州フリーモントにある岡山大学シリコンバレーオフィス(OUSVO)を訪問。OUSVO所長を務める本学研究推進産学官連携機構の千田一貴特任教授と今後の国際戦略について意見を交わしました。OUSVOは、先端企業の集積地であるシリコンバレーにあり、本学の主導で開発したシーズを北米企業と共同研究したりライセンス契約を結ぶことなどをミッションとしています。将来的には、本学と交流協定を結んでいるサンノゼ州立大学(San Jose State University:SJSU)をはじめ、周辺大学とのネットワークを構築し、岡山県内の企業を巻き込んだ共同研究にも取り組むほか、学生の留学やインターンシップの支援などにも活動範囲を広げていく予定です。
 シュヌビエ副理事は、サンノゼ州立大学も訪問し、本学でサイバーセキュリティー分野のフューチャーセッションを行った、トーマス・オースティン(Thomas Austin)准教授、コンピュータ・サイエンス部長のサミ・キュリ(Sami Khuri)教授、国際業務部長のアラリック・トゥルースデイル(Alaric Trousdale)氏らと研究インターンシップについて情報交換を行い、同大学との研究連携の強化促進について議論しました。

NORDP2016: http://www.nordp.org/conferences